『図形』(figure)

(D.) Figur(フィグール)  
(Fra.) figure(フィギュール)
(Ita.) figura(フィグーラ)  

図,図示する

zukei

 「形 (shape, form)」には “描かれたもの” という意味が含まれていないのに対して,「図形」には「で描かれたもの」という意味が含まれていると思いますが,「描く」という用語を数学においてどのように定義すればよいのかがわからないので,単に「点の集合」を図形と呼ぶことにします。点の集合はすべて図形であると定義すると,目に見えないはずの1点や直線も図形の一種になります。
 点や線は厳密にいえば目には見えませんが,で表されたものを図形で表現することを「図示する」 (show by a figure, graph, illustrate) といい,この場合は論理的な正確さよりも直観的に理解しやすいことを重視し,筆記用具などを用いて人の目で見える形に表現することを意味しています。
 写像の値域を求める場合,図示をすると直感的に理解しやすいという図形の特徴を利用して,直感的な解法である追跡型の解法では図形をよく利用しますが,論理的な解法である選別型の解法でも,計算のみでは複雑すぎる場合に図形を利用することがあります。したがって,未知数以外に変数を含む方程式不等式が共通の実数解を持つための条件を調べるために、変数のが変化するとき方程式や不等式が表す図形がどのように動くかを目で追跡したからといって、その解法が追跡型の解法であるとは言えません。
 (2018年8月29日改訂)