対数の底 を定数として真数
の値を変化させたときの関数
を対数関数といい, をこの対数関数の底といいます。また,対数関数の定義域(真数の変域)は正の数の範囲に限られます。
対数関数の増減は底と1との 大小によって定まり, は
1) > 1 ならば 増加関数,
2) 0 < < 1 ならば 減少関数
です。
微積分では,対数関数の底として極限値
を用いると
となり計算が非常に簡単になります。そこで,この極限値 を底とする対数を自然対数 (natural logarithms) といい,
を自然対数の底といいます。自然対数の底を初めて
で表したのはオイラーです。
微積分ではふつう,自然対数は底を省略して log(または ln
)と書きます。
(2020年3月31日改訂)