『正しい』(true)

(D.) wahr (Fra.) vrai (Ita.) vero

成り立つ,真である,偽である

zukei

 財産や土地の所有権争いから宗教論争に至るまで,どんな時代においてもすべての論争は誰の主張が正しいかを話し合いによって決めるものであると言えます。したがって,「正しい」という用語は論理学が生まれるずっと以前から用いられている無定義用語です。「正しい」を「成り立つ」と言うこともありますが,用い方は少し異なります。
 「正しい」に対立する言葉,つまり反対語は「誤りである( false )」または「誤っている」だと考えられます。「誤っている」も無定義用語です。
 論理学では,「正しい」を「真である」,「誤りである」を「偽である」といいます。真も偽も無定義用語です。
 混乱しないときは,主張 が真であることを,単に で表してもかまいません。したがって,たとえば
    が真ならば は真である
は,単に
    ならば
と表すことができます。
 (2018年5月11日改訂)