『論理学』(logic)

(D.) Logik (Fra.) logique (Ita.) logica

論理、論理的、記号論理学

 学問や政治、裁判、商取引などいろいろな場で議論をするとき、単なる争いになることなく内容のある議論をするためには、全員が認める共通の規則が必要です。その規則を「論理 (logic) 」といい、その規則を研究する学問を論理学といいます。また、論理に従って考え、話をするとき、その考え方や話し方が論理的 (logical) であるといいます。
 時代や国や議論をする場によっていろいろな論理学があり,中には,ある組織の指導者が自分の権力を維持するために都合の良いように作った論理もあります。
 命題の具体的な内容を考えず、命題の間に成り立つ形式的な関係だけを研究する論理学を形式論理学といいますが,この教室では、形式論理学のうち, 正しいかどうかが客観的に明確であると考えられるいくつかの命題の間の関係を、記号を用いて正確に表現しようとする「記号論理学 (symbolic logic)」に基づく論理学を単に論理学と呼ぶことにします。

論理学では命題の具体的な内容を考えませんが,仮定として具体的な命題を考えたとき結論としてどのような命題が得られるかを考察し,かつ、その考察が厳密に行われるようにを道具の一つとして利用するのが数学であると考えられます。したがって、数学は記号論理学を基盤として、その上に構成されていると考えられます。
 なお,いろいろな自然現象や社会現象を説明するために適切なモデルを考え,数学を利用して調べる学問が科学であると考えられます。したがって,論理的であっても数学を用いていないものは科学的とは言えず,また,数字を駆使してはいるが論理的でないものも科学的とは言えません。
 (2018年1月21日改訂)