『確率』(probability)

(D.) Wahrscheinlichkeit
(Fra.) probabilité    
(Ita.) probabilità    

試行 , 事象,同様に確からしい

 何回もくり返すことができ,どの結果が起こるかが偶然に決まるような行為を試行 (experiment) といい,そのとき起こることがらを事象 (event) といいます。また,ある試行をくり返すとき,事象 A が起こる割合は一定のに近づくので,その値を事象 A の (起こる) 確率といいます。
 ある試行において,起こり得るすべての結果が N 通りあり,それらは同様に確からしい (are equally likely) とします。このとき, N 通りの結果のうち事象 A が起こるものが 通りあれば,事象 A の確率 P (A ) は
     
です。
 以上の定義において,"偶然に決まる","一定の値に近づく","同様に確からしい" という言葉の意味と, "結果","ことがら", "事象" という言葉の意味の違いがはっきりしませんが,これらの用語を厳密に定義するのは高校生には難しいので,教科書でも明確には述べていません。
 高校では,52枚のカードから1枚のカードをでたらめに選ぶとき,カードの選び方は52通りあり,それらは同様に確からしいと考えられるので,たとえば,「スペードのカードを選ぶ」確率は
     
であり,また,「キングのカードを選ぶ」確率は
     
であるということが直感的に理解できればよいとされています。
 この教室では,いろいろな教材を通して厳密な定義を紹介します
 (2019年6月15日改訂)